ズバリ、今年2017年の
中秋の名月は、10月4日で
す。しかし、実際の満月は
10月6日です。
(ちなみに、2018年は、
9月24日で満月は9月25日、2019年は、9月13日で満月は9月14日で
す。)
「仲秋の名月」は、まちがい?!
旧暦8月15日の夕方に出る月を、「中秋の名月」と呼んできました。
「仲秋」は、陰暦の8月全体を指しているので、「仲秋の名月」とは
言いません。
旧暦では、1年の1、2、3が春、4、5、6が夏、7、8、9が秋、10、11、
12月が冬で、それぞれの季節に属する月を、初・中・晩 あるいは
孟・仲・季 の文字をつけて季節をさらに分けていました。
旧暦では、4月は「初夏」または「孟夏」、8月は、秋の真ん中で
「中秋」または「仲秋」になります。
旧暦の月日数は、29日か30日のいずれかなので、15日は月真ん中とな
ります。つまり、秋全体の真ん中の月の、真ん中の日だから「中秋の
名月」になるので、「仲秋の名月」にはならないのです。
ちょっとややこしいですが・・・。
「中秋の名月」は、満月とは限らない
旧暦は、太陰暦の一種で、月の満ち欠けに良く対応しており、
月の半ばの15日の夜は、満月か満月に近い月が見えます。
そのため、「十五夜」=満月と思いがちですが、「名月必ずしも満月
にあらず」で、満月とは限りません。しかし、最大でも、ずれは
2日です。
理由は、旧暦1日(ついたちの決め方)、朔(ついたち=新月)から
望(満月)までの日数がきっちり15日ではなく、ずれを生じる、月の
軌道が円ではないなどです。
「中秋の名月」はいつ?
旧暦と違い、太陽暦では毎年変わります。
秋分(祝日ではなく、天文学的としての日付)以前の1番近い朔(つい
たち=新月)の日を1日目(旧暦8月1日)として、15日目を「中秋」
とするのです。
秋分の日は、22日または23日または24日なので、中秋の名月は、
9月7日~10月8日になります。現在の暦から一ヶ月ほど遅れているので
9月になることが多いですが、19年(1巡パターン)に4~5回は、10月
になります。なんと、今年(2017年)は、その10月です。
24日が陰暦1になる場合が、最も遅く10月8日(例えば1938年)
22日が陰暦30日になる場合が、最も早く9月7日(例えば2052年)
です。
1年ごとに約11日前に、うるう月が入ると約1ヶ月後ろにずれます。
太陽暦の日付では、秋分(9月23日頃)の前後半月(1ヶ月)の中で
変動するということです。