ピーマンは、戦後一般家庭に広がり、
パプリカは、1993年に輸入解禁になったそうですから、
両方とも、まだ新しい種類の野菜に属するようですね。
そぅ、ちょっと昔は、パプリカなんか見かけなかったなぁ・・・。
栄養面で見ると、これは断然パプリカの方が優勢です。
パプリカは、ビタミン、カロテンが、ピーマンの数倍、
これは強い抗酸化作用を持っています。
しかし、ピーマンには「ピラジン」という物質が含まれており、
これは、血液サラサラ効果をもたらします。
ピーマンもパプリカも、ビタミンCがこわれにくく、油で
カロテン吸収がアップするそうです。
ビタミンCは、緑→黄→赤と増えていくようなので、
完熟収穫のパプリカの方が栄養価が高いのは、頷けますね。
ピーマンは、60年代半ばに比べると、ビタミンCは7割くらい、
B群は半分に減った品種があるそうです。
確かに、昔は、ピーマンの苦みや青臭ささがもっときつかったように
思います。最近は、抵抗なく食べれるようになって、ピーマンの
おいしさがわかる大人になったんだなぁ~と思っていたら、
品種改良がなされていたのですね。(^^;
食べやすくなったものの、栄養価は下がったという
皮肉な面はありますが、食べづらくて、結局あまり食べないのでは
これはこれはで栄養にもならないわけで、やっぱりおいしくて
抵抗感なく頂けるのは、ありがたいですね。
シシトウとトウガラシの違い
シシトウは、赤くなっても、トウガラシのように辛くならず、
トウガラシに比べ長くのび、最初から、しわしわちりめん皺、
角があり、額のところが角ばっています。
トウガラシは、青くてもとても辛く、枝についている時、
肌がつやつやで皺がなく、全体的に丸みを帯びて、額のところが
丸くなっています。
時々、不意打ちくらってびっくりする、から~いシシトウは、
高温や乾燥のストレス、発育未成熟などの理由が考えられる
そうです。
不自然に細長かったり、形がいびつ
であったり、台座の上のふくらみが細いなどで見分けらる
そうですが、私の経験でいくと、天ぷらであげてあったりすると
これはもう、わかりませんねぇ。
おまけ
色が「赤い」のと「辛い」のとは別のようです。
赤いピーマンの赤色のもとになる色素が「カプサイチン」(辛く
ない)、辛いのは「カプサイシン」(無色)。似て非なるものなので
すね。
ハバネロだのトウガラシだの、赤い→辛い!と、つい思ってしまい
ますが、アオトウガラシでも辛いわけで、ここはちょっと分けて
考える必要があるという事なのですね。