庭のドクダミが最盛期で
す。・・・と言う事は、草
取りを全然してませんねっ
てことですが(^^;
地下茎により繁殖力抜群で感心します。
ドクダミは、別名「十薬(じゅうやく)」ともいわれ、貝原益軒の
「大和本草」にも出てきます。さなざまな効能があるからでしょう
か。
牧野富太郎の著書には、ジュウヤクとは、ドクダミの中国名から来た
名前的なことも書かれているようですが。
4枚の白い花弁に見えるも
のは、総苞片(そうほうへ
ん)とよばれる器官で、
中心部の黄色い部分は花の
集合体で、本当の花ひとつひとつに花弁はありません。
葉には、独特のニオイがありますが、加熱するとやわらぐので
天ぷらにして食べたりするそうですが、後で書きますお茶・風呂
使用が有名です。
ベトナムでは、魚料理にかかせない香草として生食で使われると知
り、ちょっと驚きですが、日本のものほど臭気は強くないという事
なので納得しました。
独特のにおいのもとは「デカノイル アセトアルデヒド」という
物質。黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、白癬菌などの細菌、ある種の
ウィルスの活動を抑えます。また、ドクダミのクロロフィル(葉緑
素)が、傷口の止血・修復&再生も促し、膿(毒)を吸い出して
くれます。
だから、湿疹・かぶれ・傷・おでき・水虫などに、
生葉をすり潰したものをはり付けたり、生か火であぶった葉を、
傷口や患部にはるといいようです。
ただ、合わない人もいるようなので、ちゃんとパッチテストをしてみ
る必要があるみたいです。
葉は、乾燥させると酸化して抗菌作用は失われてしまうようです。
鼻腔につめれば、蓄膿症にも効くそうです。
その他、風邪や便秘の治療、高血圧・動脈硬化の予防、利尿作用も
あり、すぐれた薬効のため、古くから民間医療薬として使われてきた
のですね。
ドクダミ茶が有名ですね。
花が咲いているものを取ってきて、
葉っぱが茎についたまま、紐で束ねて
つるします。
紐がゆるくなったら結びなおし、3~5日
(梅雨時は10日くらいかかる事も)かけて
天日乾燥します。
水分をよくとるために、レンジを使用したり、フライパンでいるのも
いいです。使用しやすいようにカットして缶など密閉容器に保管
します。
有効成分が最も高まるこの梅雨時期に採取して、1人1日10~15g
を約600mlの水でとろ火で半分ぐらいに煮出します。長く置くと成分
が変質してしまうので、その日のうちに飲みきります。
土瓶がよいですが、ホーローや耐熱ガラス、アルマイトのやかんか鍋
で煮出します。鉄・銅製は、タンニン有効成分が鉄と結びついて
化学反応をおこし変質するので避けた方がよいようです。
正直、おいしくないので、ハト麦茶・玄米・ハブ茶などとブレンド
して飲むのがおすすめです。市販のドクダミ茶は、飲みやすいように
加工されているようです。
デトックス効果があり、ダイエットにもおすすめ、カリウムも含み
むくみ対策にもなり、アトピー・乾癬にも効くそうです。
ただ、合わない人もいますし、飲み過ぎはお腹がゆるくなる
ので注意が必要です。
風呂に入れるのも、有名ですね。
葉っぱを茎から取って、裏もきれいに洗って、小さめに切り、
お茶パックに入れ湯船に浮かべるだけです。
冬は、茶葉を使いますが、生葉より効能は落ちます。
シミ・くすみ取りの美白効果を狙って、無添加化粧水を作る方も
いらっしゃいます。
おまけですが、ドクダミには、八重咲きのドクダミ(ヤエドクミ)
葉に乳白色の斑が入るものも、日本ではゴシキドクダミ、海外では
カメレオンがあり、珍重さてれいるそうです。
いろんな効能をもつドクダミ、すごいですね!(^^)!